りんとちゃーの日記

日々の雑多な出来事を気の向くままに綴っています。

190817_金曜ロードショーを観て

千と千尋の神隠し

3週連続金曜ロードショージブリ映画を放送することになり、初回の今日は「千と千尋の神隠し」を放映していた。この映画は学生時代に観たことのある映画だったが大人になってから観るとまた違う印象を受けた。当時も思ったことだが、この映画には千尋が一人前の大人へと成長していく過程や様々な社会風刺が組み込まれていたように思う。河川の汚染という環境問題、子どもの過保護問題、屈折した偏愛、さらには人間の欲望の肥大化などを登場するキャラクターで比喩的にあらわしていたのではないだろうか。ただ、そういった難しいことを考えなくても純粋に映画としてのエンターテインメント性は高かったと思う。ジブリ作品に共通する主役となる少年・少女、愛らしく個性的なキャラクター、不思議な世界観、作品を盛り上げる音楽など日本が海外に誇れるアニメーションであるという理由がよくわかる気がする。映画評論家ではないので作品に関する深い考察はできないが、一視聴者として面白いと太鼓判を押せる映画だったと思う。

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190817_読書感想

【また次の春へ(記念日)/重松 清】

学校から被災地に向けて支援としてカレンダーを送る話。被災者のことを慮って、震災や津波を連想・想起させるものを省くが、そういった好意が逆に過去をなかったことにされたと受け取られて裏目にでてしまう。「親切というのは本当に難しい」のことば通り、よかれと思ってしたことが相手を傷つける結果になるということがしばしある。でも、善意ある行動ということ自体は大切にしたいものである。物語のラストで、ある家族の記念日が家族を失った老人の生きるしるべとなるというくだりには心を打たれた。カレンダーにその双方が出逢う日を記念日として記すという結末は、とても美しい結びになっていたと思う。

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190817_金曜ドラマを観て

【凪のお暇】#5

今回の物語では、堕落してしまった凪が隣人のうららちゃんとその母親の自立した姿に感化されて、もう一度人生を再スタートするというストーリーだった。隣人のゴンにも別れを告げ、新しい仕事も決まった凪だがそこにかつての恋人慎二が女性と一緒に現れる・・。ゴンとの交際を別れる理由として凪が言ったちぎりパンのくだり。食べ物への依存と男性への依存を同等にもってくるところがどこか趣深くそしてまた面白かった。毎話毎話タイトル出現箇所や迷ったときにあらわれる文字など、こまかい演出が施されていてどこか可笑しさが溢れているのがこのドラマの特徴かもしれない。

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190816_木曜夜のテレビを観て

【奇跡体験アンビリバボー】

終戦記念日ということもあってか、今日の特集は今まであまり知られていなかった特攻隊の話であった。海軍の神風特攻隊は有名だが、陸軍にも特攻隊が編成されていたのは初耳である。特攻すなわち体当たり攻撃が爆撃として意味がなく、無駄死に等しいと主張し、生きて何度帰還してでも敵を倒すべきだという信念を貫く佐々木大尉の姿勢には胸を打たれるものがあった。軍の命令に背くことは当時においては、反国者として殺される危険性かある行為であるのに、それに決して屈しない意志は並大抵のものではなかっただろう。当事においては彼は非常識であっただろうが、今からしてみると逆に英雄のようにも思えてくる。正義や正しさというものは時代によって変化するもので、普遍のものではないということを改めて考えさせられる話であった。

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190816_漢詩(人文科学)

【暮立/白居易

黃昏(こうこん)独り立つ 仏堂の前

地に満つる槐花樹(かいかじゅ)に 満つる蝉

大抵四時(しいじ) 心総(す)べて苦しけれど

就中(なかんずく)腸(はらわた)の断たれるは 是れ秋天(しゅうてん)

ー語句ー

黃昏  ・・夕刻

地に満つる ・・地面を埋め尽くす

槐花樹 ・・ニセアカシアの花

満つる蝉 ・・あたりに満ちる蝉の声

四時 ・・四季

苦しけれど ・・悲しみつのるけれど

就中 ・・とりわけ

腸の断たれる ・・断腸の思いになるほどの悲しみ

秋天 ・・秋

ー解釈ー

地を埋め尽くすニセアカシアの花と周囲で鳴く蝉は、母を亡くした作者の孤独からくる悲しみの象徴かもしれない。詩全体を通して物寂しい雰囲気が漂っている。

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190815_自作曲の作詞にチャレンジ

以前作曲した「なつのひ」に歌詞をつけました。

youtu.be

作詞・作曲/りんとちゃー

あの日から夏を見て これからのこと考えていて
今日もまた朝が来て これからも一緒だと笑って

何気ない朝に笑い とても高い空に
とても言えない気持ちが あふれてきて

あの日見た空は 透きとおっていくように
あの日見た海の 向こうには笑顔があって

高い空にわたり続ける 暑い夏の日

190815_漢詩(人文科学)

【詠懐詩/阮籍

夜中(やちゅう)寐(い)ぬる能(あた)わず 起坐して鳴琴(めいきん)を弾ず

薄帷(はくい)に明月鑑(て)り 清風我が襟(えり)を吹く

孤鴻(ここう)外野(がいや)に号(さけ)び 朔鳥(さくちょう)北林に鳴く

徘徊して将(ま)た何を見る 憂思(ゆうし)して独り心を傷(いた)ましむ

ー語句ー

寐ぬる能わず ・・寝ることができず

起坐 ・・起き出して座りこみ

弾ず ・・奏でる

薄帷 ・・薄いカーテン

鑑り ・・差し込み

清風 ・・清々しい風

孤鴻 ・・一匹のおおとり

外野 ・・外の荒野

号び ・・鳴き叫ぶ

朔鳥 ・・雁の群れ

徘徊して ・・歩きまわって

将た何をみる ・・何を見ようか?

憂思 ・・物思いにふける

心を傷ましむ ・・心を悲しませる

ー解釈ー

周囲の風景・自然が自分自身の物寂しい思いを象徴しているかのような錯覚をおぼえる詩歌。寝床から野外へと視点が推移するところが趣深い。

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